IPO後遺症 悩む個人

IPO後遺症 悩む個人

IPO後遺症 悩む個人 株価不振、好循環途切れる

「IPO(新規株式公開)後遺症−−。日経平均株価
 が1万4000円前後でもたつき売買も低調な中、
 勢いを欠く個人マネーについて、こんな解説が
 聞かれる。IPO銘柄は3月以降、初値が公開価格を
 下回る例が相次ぎ、関連指数も下落。IPOで
 潤った個人マネーが主力株や次のIPO銘柄に回って
 相場全体が活気づくメカニズムが働きにくくなっている。」
日本経済新聞2014年4月29日18面より

今を去る数年前に同じような状況に遭遇した
ような記憶がある。あれは、2005年、2006年といった
ライブドアが隆盛を極め、新興株市場が盛り上がって
いた頃だ。この時も今と同じように、「IPOを買えば
儲かる」と言われ、個人投資家がIPOに群がり、
「IPOに当たるための情報や秘策」といった商品が
飛ぶように売れていた。

その後、IPOは下落を始める。あれほど儲かっていた
投資が全く儲からなくなった。人は、周りで「儲かっている」
という話を聞くと、素直にそこに群がる。欲しい人が増えるので、
そこでは需給バランスが極端な需要過多に振れ、益々価値が
上昇し、参加者が利益を享受する。その利益を目の当たりにし、
さらに多くの参加者が群がってくる。こうして相場が
作られる。しかし、この価格形成の要因は、IPO銘柄の価値や
評価ではなく、「需要過多」である。いつしか市場に
冷静さが戻る時、その企業の価値や評価が行き過ぎたものだと
気づけば、その価格での需要はなくなる。この時点で、
その銘柄や市場で買いに入っていた人は最高潮に
達している。これが古今東西バブルの形成の様だ。

IPO銘柄を買う理由が、「必ず上がるから。儲かるから。」では
いつしか終焉を迎える。それは必ず掴まされるJOKERに
最も多くの人が群がる「ババ抜き」だ。そして、最後は
高値を掴み、ハシゴを外される。

この記事は、2014年4月現在、「IPOがもうダメだ」と
言っているものではない。
『「誰もが儲かる」と思っている市場や銘柄など、
最後に最も多くの人が損をして、帳尻は合うのだ。』
と言っているのだ。誰もが儲かっているという市場や銘柄を
見た時には要注意だ。そんなことなどあり得ないからだ。

昔から相場では、
「幽霊と相場は寂しい方に出る」と言われている。