松下誠の投資探求

緊急レポート「100%全ての投資家が失敗する理由」

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こんにちは、松下 誠です。私が投資を始めてから13年、人に投資を教えるようになって10年、毎日、市場とそこに参加する投資家の様子を見る中で、最近確信に変わってきた思いがあります。それは、

「100%全ての投資家は、投資で成功できない。」

という思いです。現実的に考えて、市場に参加する投資家の100%が失敗することはありません。市場原理からいって、それは分かっています。しかし、ある人たちを除くと、全ての投資家は失敗する、つまりある特定の投資家にならない一般の投資家は全て失敗するという思いなのです。なぜこのような思いに至ったのか、投資のおける何がそれほどまでに投資家の成功を阻むのか。このコラムでは、そんな一般投資家の成功への行く手を阻む強大な理由について考えてみます。

【資金の増減に対する投資家の反応】

投資を始め、何らかの銘柄の売買を始めると、投資資金の変動が始まります。最初の2日、3日くらいでは、含み利益も含み損もそれほど大きい金額には至らず、心の動揺も大きなものにはなりません。しかし、保有日数が長くなれば、徐々に利益や損失の金額が大きくなっていき、投資家の心を揺らし始めます。この時に、1つ目の大きいハードルがやってきます。

通常、投資家は含み利益と含み損の両方に対峙した時、ある決まった行動を選択します。それは、「含み利益の売買を決済し、含み損の売買をそのまま維持する。」というものです。あなたも一度ならず経験があると思います。なぜ投資家はこのような行動を取るのでしょうか。

それは、恐怖からです。含み利益の売買をそのまま維持すると、翌日には含み利益が減るかもしれないという恐怖。そして、含み損を決済してしまえば、資金が失われてしまうという恐怖です。これは、どちらも資金を失うことに対する恐怖なのです。前者は、未だ決済していない利益を失う恐怖、後者は決済することで実際に資金が失われる恐怖です。

 ここで市場の値動きについて考えてみましょう。市場における値動きは、次の瞬間に上昇するか下落するかのどちらかですので、理論的には上昇か下落は1/2の確率になるはずです。つまり、含み利益が増える確率も1/2、減る確率も1/2。含み損が増える確率も1/2、減る確率も1/2です。しかしながら、投資家は自分の投資資金が減る方向にだけ注意が引き寄せられてしまうのです。これは確率論から考えて、明らかに歪んだ反応といえます。

さらに詳細に市場の値動きを考えると、市場ではいつかトレンドという特徴的な値動きが発生します。トレントとは、長く一方向に動き続ける値動き。つまり、市場において決済をせずにポジションを維持し続ければ、いずれかの時点で、維持してきたポジションはトレンドの流れに乗ってしまうのです。上記で取り上げたように、一般の投資家は、含み利益のポジションを決済し、含み損のポジションの決済を先送りし維持してしまう傾向を持っていますので、いつか損失が拡大を始めてしまうのです。

市場にある一定割合でトレンドが発生するのであれば、決済せずにポジションを維持し続けた方が良いのは、本来含み利益のポジションなのです。しかし、投資家は、含み利益のポジションを先に決済し、含み損のポジションの決済を先送りし、維持し続けます。この理由は、上に書いた通り、自分の投資資金を失うという恐怖からなのです。

資金を失う恐怖から、含み利益のポジションを決済し、含み損のポジションを先送りしてしまうならば、それに対抗するためには、その恐怖に打ち勝つ必要があります。その恐怖に打ち勝つために必要なものは、含み利益のポジションを維持し続け、含み損のポジションを適切に決済する行動を続けることが、長い目で見た投資の利益につながるという自信や確信です。しかし、投資を始めたばかりで、そんな自信や確信を持てない投資家は、結局恐怖に突き動かされて、いつも利益を小さく限定し、損失を大きく拡大してしまう行動を続けます。これが、100%全ての投資家が失敗する理由の第一です。

これを乗り越えていくためには、知識や経験を積み重ねて、恐怖に打ち勝つ自信や確信を持てるようにならなければなりません。時に自信や確信は、希望に変わることもあります。つまり、恐怖に打ち勝つ自信、確信、希望を持てるようになった投資家は、失敗する投資家から抜け出すのです。

【資金の減少に耐えられない投資家】

100%全ての投資家が失敗するもう1つの大きな理由、それが資金の減少=ドローダウンです。投資では、売買を終え利益が上がれば資金が増え、損失が出れば資金が減ります。損失の取引が連続する、いわゆる連敗をすれば、連続で資金が減っていきます。このように連敗で資金が減る、あるいは途中に利食いは入るけれどもそれ以上に損失が重なれば、資金の減少が大きくなり、ドローダウンが長く大きくなっていきます。

例えば想像してみてください。あなたが1,000万円の資金で投資を行なっている際に、ドローダウンが始まり150万円の資金が失われ、最も投資資金が多かったピークの日から既に3か月間資金が減少し続けているとしたら、あなたはどんな気持ちになるでしょうか。おそらく、ほとんどの人は、「もうダメなんじゃないか。資金は元金まで戻らないんじゃないか。」と不安になることでしょう。

これまで続けてきた売買に自信がなくなり、不安でいっぱいになり、何とか利益を上げてくれそうな新しい手法や銘柄の情報を探し始めるでしょう。これも一般的な投資家の反応です。

しかし、そもそも投資とは確率に左右されるものです。特にテクニカル分析を取り入れた手法であれば、事前にある程度の確率を調べることが可能です。確率的に有利だと考えて採用した手法や銘柄であれば、同じトレードやルールを続けていく事こそが、確率を利用する上での大前提なのです。しかし、ここでも私たちの弱い心が頭をもたげてきます。「もうこのトレードはダメだ。新しいトレードに変えよう。」こう考えて、もう一度、最初から確率の構築を始めなければならなくなってしまうのです。

分かりやすくいえば、ドローダウンが起こっているということは、確率的に不利な時間帯に突入しただけですので、いずれ確率的に有利な時間に戻るはずなのです。しかし、資金の減少という心を揺さぶる事態が、私たちから冷静さを失わせ、感情的に納得のいく、新しいトレードや情報の採用という行動に走ってしまうのです。

投資における売買は、100回行って全て成功に終わるわけはありません。必ず失敗=損失に遭遇するのです。必ず遭遇する損失に、いちいち心を揺さぶられていては、端から投資は成り立たないのです。だからこそ、きたるべきドローダウンを想定し、最大のドローダウンにも耐えて、何とか冷静さを保ち、同じトレードを続けるだけのリスク管理を行わなければならないのです。しかし、投資を始める段階で、そのような考えは毛頭ありませんので、ドローダウンが深くなった途端に、トレードの乗り換えが始まります。

Aというトレード手法でドローダウンが起こり、Bというトレード手法に乗り換えたとします。Bを使い、最初はうまくいくかもしれませんが、いずれどこかでB特有のドローダウンが始まります。この時点で、Cというトレード手法に乗り換えて、後はお決まりのノウハウコレクターへの道をまっしぐらです。そして資金は減り続け、投資の力は何も身につきません。

投資で利益を上げていくためには、ドローダウンに突入した際に、それを適切に乗り越えることが必要なのです。つまり、我慢と忍耐で優位性を確認しながら同じトレードを続け、時間をかけて過去最高の資金ピークを回復し、さらに資金を増やしていくのです。これこそが本当の投資です。

しかし、私たちの周りに溢れている投資の情報は、「1日○万円の利益」、「毎月100万円の利益」、「100万円が1億円に増えた」といったように、お金が増えることしか教えてくれません。あたかも、「投資ではお金が減ることなどあり得ない」といわんばかりです。だから多くの投資家は、錯覚してしまいます。うまくやれば、損失を少なくして、毎月コンスタントに利益を上げられる、頑張れば毎日でも利益を上げられる、そんな風に思ってしまうのです。

毎月利益を上げる、毎日利益を上げる、それは確かに目指す目標ではありますが、そんなにカンタンなものではありません。ネットに登場するカリスマたちの中で、一部にはそんな人もいますが、あの人たちはある種の天才です。天才とは、限られた一部の人たちでしかありえず、多くの投資家は天才ではありません。

だからこそ、いずれやってくるドローダウンに対し、準備と管理を行い、それを乗り越えるようにするのです。途中に8カ月のドローダウンと回復に要する期間があったとしても1年経った後に資金が増えていれば勝ちです。

投資とは、損失を無くす努力を行いますが、損失が無くなるものではありません。だから損失から目を背け、逃げるのではなく、正面から対峙し管理し、乗り越える必要があるのです。全ての投資家は、損失から逃れたいと思うあまり、ドローダウンに遭遇した時に、投資が破綻を始めるのです。損失とドローダウンから逃げず、乗り越えてください。その先に投資の成功があります。

【上手く投資をしようとする錯覚】

ネットに登場するカリスマトレーダーや成功した投資家を見ると、市場や値動きの環境に合わせて、その都度様々なトレード手法を駆使して利益を上げることが投資だと思ってしまいます。つまり、「投資に上手くなる」。しかしこれは錯覚です。

投資家の中で、上手く投資を行なえる人は、ごく僅かであり前にも書いたようにその人を天才と呼びます。私のこれまでの経験上、ある一定割合で天才は存在します。とにかく勘が良い、上手い、何をやっても負けない人は確かにいます。しかし、100人の投資家の中で1~2人がせいぜいです。あなたは100人のうちの1~2人に入る天才でしょうか。私は少なくとも違います。だから、投資を学び、確率的に有利なトレードルールを作り、同じトレードを続け、確率を利用して勝ってきました。つまり、勉強して利益を上げる投資家になったのです。

 天才の他にも、勉強をすることなく利益を上げ続ける人がいます。1人はお金持ち、そしてもう1人は運の良い人です。お金持ちは投資で負けません。なぜなら、お金持ちは資金が潤沢ですので、最初から資金管理が行われていることになるからです。資金管理など学ばなくとも、資金管理が備わっている、それがお金持ちです。何も学ばずとも、いつも投資で成功するお金持ちとは、100人の投資家のうち上位2~3人に入るような資金規模の人です。あなたはそんなに上位数%のお金持ちでしょうか。もしそうじゃなければ、勉強を始めなければいけません。

そして最後に、運の良い人。これも大勢の投資家がいれば、その中にはとんでもない運気を持った人がいます。天才とは違う意味で、負けないのです。この人たちも、何をやっても不思議と勝つのです。もちろん、こんな運気の人も100人に1人とか2人のレベルです。

つまり、1.天才、2.お金持ち、3.運の良い人は、いつも勝ちます。そしてそれ以外の人で、投資で勝とうと思えば、勉強し知識を備え、投資力をつけるしかありません。そのように勉強して勝てるようになる投資家は、100人のうちの10数人から20人くらいになるでしょう。それが勝つ投資家の分布なのです。

「100%全ての投資家が、投資で失敗する」というのは、天才でもなく、飛び抜けたお金持ちでもなく、とんでもなく運の良い人でもなく、そして勉強もしない、そんな投資家の100%という意味なのです。勉強し、知識と経験を積み、投資力を身につけなければ、資金が減る恐怖に打ち勝てず、ドローダウンでそれまでの投資を放棄することを繰り返してしまうのです。

 あなたは天才ですか、あなたは飛び抜けたお金持ちですか、あなたはとんでもない強運の持ち主ですか、そうでなければ学び始めるしか投資で勝つ道はありません。このコラムはそのことに気づいていただき、学びを開始していただくためのコラムです。このコラムを読み合えたら、理由を持って勝つ投資家の仲間入りを目指して、学び初めてください。

松下 誠

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