松下誠の投資探求

個人投資家の錯覚

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投資では、レバレッジをかけることにより、損益の振幅が大きくなる。資金管理について理解していない個人投資家は、常に大きなリスクを負っている傾向にあり、その分利益も損失も大きくなる。投資を続けていれば、相場環境が良く、日に日に含み利益が拡大し、大きい利益確定が続くこともある。

それまで会社員として、毎月数十万円の給与を得ていた人が、一日単位で数十万円の利益を上げると、錯覚し始める。会社で働くよりも、株で利益を上げる方が、よっぽど早く大きく稼げるという錯覚だ。

これを錯覚というのには、2つの理由がある。1つは、前にも書いたように、この投資家は適正な資金管理を逸脱しており、リスクを取り過ぎている。成功している時には、大きい利益に有頂天になるが、一旦、損失を抱えると、損失も大きくなり奈落の底へ落とされる。もう1つは、それまで上げてきた利益は、この投資家の実力で上げた利益ではなく、相場環境による偶然の産物だ。数ヵ月くらい利益を上げ続けたからといって、その後、ずっと利益を上げられる訳ではないのだ。

こうして、今日も多くの個人投資家が錯覚の中にいる。このほとんどは、ここから抜け出すことができず、資金を失い市場から去っていく。この錯覚から目を覚まし、抜け出すためには、資金管理を学び、売買サイズとリスクを小さくし、自分の資金に見合った利益と損失に変えなければならない。投資をすれば、早く大きく儲かるわけではないことに気づき、着実にゆっくり利益を上げていこう。

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