松下誠の投資探求

我慢

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投資には、我慢が必要である。それはエントリーに対する我慢と、エグジットに対する我慢である。投資家は、我慢できずに、十分なチャンスを待てずに、上がっている相場や銘柄を見ると、「今、買わないと利益を獲れない」と思い、すぐに飛びつき買いを行う。多くの場合、このような買いは高値つかみになってしまい、大した利益を上げられないか、大きな含み損を発生させる塩漬けになってしまう。それはひとえに、十分なチャンスを待つという我慢ができないからだ。

エグジットの我慢には、2種類の我慢がある。利食いの我慢と、損切りの我慢だ。多くの投資家は、利益を十分に伸ばすだけの我慢ができずに、小さい利益の中で利益を確定してしまう。その後、利食った価格から、ぐんぐん価格が上昇するのを見て、この投資家は後悔をする。これは、利食いの我慢ができないからだ。

一方で、多くの投資家は、保有しているポジションが含み損を生み始めると、何とか価格が元の価格に戻るまで耐えようとする。なぜかここだけは我慢しようと決心するのだ。しかし、そもそも損失が発生しているということは、その投資家が意図しなかった値動きが起こっており、その値動きがトレンドを形成してしまえば、価格が元に戻ることはなく損失は拡大を続ける。

その状況に陥った投資家の毎日は無残なもので、広がり続ける損失に呆然とし、冷静さを失い、日常生活が破綻を始める。そうして、本当に耐えられない損失に至った時点で、最後には我慢できずに、その損失から逃げたい一心で決済を行い、損失を確定してしまう。このような経験をした投資家の多くは、投資の市場を離れ、二度と戻ってこない。

投資にはいつも我慢が必要なのだ。しかし残念ながら、私たち人間の一般的な感情は、投資の我慢に向いていない。このことを理解し、一般の感情ではなく、理論や検証に基づき、分析の後に我慢ができるようになろう。それは、エントリーに対する我慢であり、利食いに対する我慢である。損失には我慢は必要ない。適切なポイントで、ただ終えるだけである。

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我慢 への3件のコメント

松下誠の投資の哲学