松下誠の投資探求

トレンド

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トレンドとは、市場のファンダメンタルズの裏付けを伴った、一方向に長く大きく続く偏った値動きである。これが、私のトレンドの定義だ。トレンドと聞くと、誰しもが条件反射的に、数年におよぶ長期の値動きを想像する。しかし、私の定義は必ずしもそうではない。例え、その動きが短期だったとしても、その値動きに明らかな偏りが確認できれば、それはトレンドである。これは単に定義や尺度の違いでしかない。

ここで重要なことは、トレンドとは偏った値動きであることだ。つまり、反対方向の値動きよりも、長く大きい値動きこそがトレンドだ。ここには、明らかな優位性が存在する。だからこそ、投資家はトレンドを利益の源泉として、トレンドを探す。

エリオット波動原理の中の値動きを表す言葉は、これを適切に表現している。エリオット波動原理においては、上昇波はimpulse wave(衝撃波)と表現され、下落波はcorrective wave(調整波)と表現される。つまり、トレンドを形成する値動きは、新値をブレイクしていく勢いのある値動きであり、これをならす動きが調整波である。相場は常にトレンドと調整を繰り返す性質を持っている。これを理解することで、さらにトレンドの利用に確信が深まる。

ただしトレンドは厄介な性質も併せ持っている。トレンドを形成する要因は、市場のファンダメンタルズだけではなく、市場参加者の集団心理が加わることで、トレンドはより強化される。そして、市場参加者の集団心理は、トレンドが強ければ強いほど、終末局面において行き過ぎを起こす。この時の市場の崩壊の様は、筆舌に尽くしがたい。いわばトレンドは崩壊に向かって突き進む破滅的な値動きとも言える。投資家がそのことを忘れた時、トレンドは私たちを奈落の底に突き落とす。

市場には絶対は存在せず、常にバランスが必要だ。トレンドは、いつか、あるいはいつも、どこかで形成されるが、それは必ず終わる。そのことを忘れることなく、そこから最大の優位性を引き出すことを考えたい。その時、トレンドはあなたに大きな利益をもたらす。

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松下誠の投資の哲学