松下誠の投資探求

暗闇の中で戦う

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私たち個人投資家は、市場の全てを理解することなどできない。むしろ、ほとんど分からないことだらけ、どれだけ経験を積んだとしても壁があるといった方が正しい。私たちは、どこまでいっても市場に対して無知であり、その中で利益を増やすという戦いに挑んでいる。

何も分かっていない市場で戦っている姿は、あたかも真っ暗闇の中で、暗闇から飛び出してくる正体不明の何者かと戦っているイメージだ。その姿を想像して、あなたは自分自身を強いと思うだろうか?絶対に負けることがない、勝ち続けられると言い切れるだろうか?私はそんな風に思えない。

暗闇の中から、何が飛び出してくるかと想像すると怖い。ましてや、そんな環境で、自分の力を必要以上に評価することはできない。そこでの私は、当たり前のように臆病になり、慎重になる。暗闇の中を手探りで動き回り、明かりを探し、武器を探し、仲間を探す。そうでなければ、生き残っていくことなどできない。

私は投資を始めて15年が過ぎるが、今でも、市場においては、自分が赤子同然だと思う。だからこそ、慎重に、恐怖を抱きながら市場に挑む。自分が赤子のように思えたとしても、そこで戦うことを選んだのは自分自身なので、そこでは全ての神経を使い全力を尽くす。その時にも、恐怖と慎重さを忘れず、勇気を持って戦いに挑む。大袈裟に聞こえるかもしれないが、それが投資だと、私は思う。そんな暗闇の戦いも、私には楽しい。私はそんな中で勝ってきた。

私たちは暗闇の中で戦っていることを忘れないで欲しい。それさえ忘れなければ、根拠の薄い自信や、行き過ぎた傲慢さに心を支配されることもない。等身大の自分で、少しだけ勇気を持って、背伸びをしながらチャレンジして戦うことができる。その戦いの先に、勝利がある。

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暗闇の中で戦う への2件のコメント

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