松下誠の投資探求

投資の利益は積み上げ型

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個人投資家は、市場で少し利益を上げるようになると、気持ちが大きくなる。目の前の利益をそのまま掛け合わせて、「こんなに利益が出るなら、一年で○○%(×××万円)の利益を上げることができる」と考え、捕らぬ狸の皮算用で利益の目標を決めてしまう。これは、思いもよらない投資の破綻への第一歩だ。

目標を掲げること自体は、決して悪いことではない。目標はモチベーションの維持と向上につながり、実績の向上につながる意味もある。しかし、投資においては「市場の価格変動ありき」で私たちの利益が左右される。目標を掲げても、市場が動かない、価格の動きがトレードスタイルと合っていなければ、利益が上がらない我慢の時間が必ず存在するのだ。

しかし、悪い意味で目標に執着した投資家は、市場環境が自分のトレードスタイルに合っていない中でも、目標達成のために無理な売買を繰り返す。この時の結果は、当然酷いものになる。この時点で、目標からのかい離が大きくなったことで、さらにこの投資家は焦って、自分のトレードスタイルを崩す。こうなると、かつて利益を上げていたトレードの姿はどこにもなく、資金が回復することなく破綻に向けての坂を転がり落ちていく。

ある期間に利益を上げたからといって、あなたの都合や事情だけで利益の目標を掲げ、その目標から逆算する形で毎日のトレードに臨んではいけない。投資の利益とは、市場の動きがあって初めて実現される、いわば出来たものを積み上げていく、積み上げ型の利益である。最終的に、一定期間の利益の積み上げが、あなたの投資の利益として収束していく。あなたの勝手な事情で利益を考えるのではなく、市場の動きに合わせた利益を積み上げていくことを忘れないでおこう。

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