松下誠の投資探求

再現性

LINEで送る
Share on Facebook

再現性とは、事象が再現すること。投資の世界において、ことさらこの再現性にフォーカスが当たることは少ない。これは、よく考えると非常に不思議な状態だと言える。投資家が、利益を上げようとする時に、利益という事象が再現しなくて良いのだろうか。あるいは、何らかのチャートパターンや、テクニカルパターンを用いて売買を行う時に、そのパターンは再現しなくて良いのだろうか。もちろん、良くはないはずだ。

再現性は、私たち投資家の生命線とも言えるのに、実際の現場で語られることはない。この理由を考えてみたい。多くの投資家は、1回1回の売買を、同一の条件や環境で行うことをしない。いつもバラバラで、全く異なる条件や環境で売買を行う。この行為そのものは、最初から再現性を当てにしていない行為だ。なぜなら再現性とは、同一の条件や環境によって事象が再現する性質だからだ。

利益を再現させるために、チャートパターンやテクニカルパターンの再現を利用するためには、同一の条件や環境において売買を行う必要がある。つまり売買ルールを作り、いつも同じ条件や環境の下で売買を行うのだ。しかし、多くの投資家は、いつも違う条件や環境で売買を繰り返す。その売買の先に、利益が上がる可能性は、どうやって測ることができるのだろうか。その可能性を測ることはできない。つまり、この投資の先に利益が待つのか、損失が待つのかは、運次第だ。言葉を換えれば、利益を上げるか、損失を被るのかは、その投資家自身の勘にかかっている。あなたは、いつまでそんな売買を続けるだろうか。

あなたが、今、利益を上げたとして、その利益を将来も再び手に入れたいだろうか。何らかのチャートパターンやテクニカルパターンを利用し、成功したとして、そのパターンを再び利用して成功したいだろうか。同じ利益を再び手に入れ、同じチャートパターンやテクニカルパターンを利用するためには、そこに再現性が必要である。あなたの利益やパターンに再現性があるのかどうか、確認することを忘れないで欲しい。投資家とは、意図的に利益を繰り返し、積み上げられる存在でなければならない。

LINEで送る
Share on Facebook

パーマリンクをブックマーク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

再現性 への2件のコメント

松下誠の投資の哲学