松下誠の投資探求

確かなもの

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投資とは、未来の市場価格によって利益か、損失かが判明する、非常に不確かなものだ。この不確実性こそ、経済用語で言われる「リスク」だ。結果が不確実な世界にあって、私たち個人投資家は、頭の中で売買や値動きを思考し、想定し、行動を起こす。ここにも「頭の中の思考や想定」という、形を持たない不確かな要素が存在する。この環境下で投資を行う投資家には、不確かなものしかないことになる。

そんな不確かなものばかりに囲まれて、長期的に、また確率的に利益をあげることなど可能なのだろうか?この問いに、自信を持って「可能だ」と答えられる人はいない。私たちが、長きにわたり安定して利益を上げていくためには、これら不確かなものに囲まれている環境から抜け出さなければならない。

頭の中にある形を持っていない思考や想定、アイディアを確かなものに変えていく唯一の方法は、それらを言葉に変えていくことだ。

新約聖書「ヨハネの福音書」第1章には「はじめに言葉ありき」という言葉がある。「概念や認識は、言葉がない限りは、そのものを認識することができず、存在しないことになる」という意味だ。個人投資家に例えて考えれば、言葉として定義できない思考や想定、行動は、存在しないことと同じなのだ。しかし、ほとんどの個人投資家は、この事実に気づくことなく、思考や行動を言葉に変えることなく、存在しないも同然の行動を続けていく。

自分の売買を、未来に向かって確かなものとして積み上げていくためには、言葉が必要だ。自分の思考を言葉に変え、自分の行動理由や行動を言葉に変える。さらに言葉に変えた自分の思考や行動を、文字として何かに書き記す。このことで、あなたは確かで形のあるものを、自分の前に作り出すことができる。そして、確かなものに出会えた時、私たちは安心し、力を得る。その行動の継続は、いつか自信という力に変わっていく。

私は、他のトレーダーと一風異なり、言葉と文字、書くことを大切にするトレーダーだ。私の教えは、言葉でトレードを表現し、文字として書くことに力を入れている点に、その大きな特徴がある。その理由は、これまでに確認してきた通りだ。

あなたは、自分の将来を不確かなものにゆだねるだろうか、それとも確かなものにゆだねたいだろうか?この問いに対して、自分自身の答えが見つかった時、あなたは自分の頭の中にあるもの、日々の行動を、言葉に変え、文字として書き記し始めるだろう。将来にわたって利益を上げていくトレードとは、思考や行動を言葉に変え、文字として書き記すことから始まる。

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