松下誠の投資探求

深く理解する

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毎日多くの個人投資家に会い、指導を行っていると、理解の浅いことに気づく。市場や値動き、理論や手法に関して、ごく浅い知識だけで実践し、何とかしようと懸命だ。しかし、これはほとんど成功しない。初心者の投資家は、「経験が力に変わる」と思っているが、その経験が力に変わることはほとんどない。なぜなら、繰り返される行動は、市場の値動きという心踊らされる対象による、気分や感情による揺らぎに過ぎないからだ。私たちの気分や感情の揺らぎを、どれだけ積み重ねても利益を生むことはない。

まずは、市場の性質・セオリーを学ばなければならない。そこには一定の動かしがたい性質がある。それは、法則やルールという言葉に置き換えることもできるものだ。私たちが意志を持って動き、成果を上げようとする舞台が市場である。市場に一定の法則やルールがあるのであれば、私たちはそれに従わない限り、思うような成果を手に入れることはできない。だからこそ、最初に市場の法則やルールを学ぶのだ。

市場を学ぶにあたり、どこまで学べば良いのかという問題がある。1つのゴールは、自分が利益を上げられるようになるまでだ。しかし、不思議なことに、利益を上げられない投資家でさえ、歩みを止めていることは多い。市場で利益を上げられていないならば、未だその投資家は十分ではない。その時は、深く学ぶことだ。広げる必要はなく、深めるのだ。

森の木々や草花を思い出して欲しい。地中深くまで根を伸ばす木々と、地表の浅い部分に根を張る草は、どちらが安定しているだろうか。私たち投資家が目指すべきは、深く、深く理解することである。

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松下誠の投資の哲学