松下誠の投資探求

尺度と判断

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投資家の間で、「そもそも価格は上がっているのか、下がっているのか?」という議論が始まることがある。しかしながら、そもそもこの議論は成立しない。なぜなら、価格の動きとは、どの価格を見るか、どの期間で見るかによって判断が変わって来るからだ。つまり、見方=尺度によって判断は変わる。巷の投資家は、このことを棚に上げ、盛んに議論している。「上がっている」、「いや下がっている」、どこまで行ってもこの議論に終わりはない。

同じ理由で、あなた自身の頭の中での判断も、尺度を持たなければ結論を出せない。「上か?下か?」と迷い続けて混乱してしまう。そしていつもちぐはぐな行動を取り、後悔している。それは、尺度が欠落していることに理由があると、気づかなければならない。

以前に、私が師と仰ぐトレーダーが、あるセミナーの中で、「あなたたちは自分の定規を持つ必要がある」と教えてくれた。「定規」とは、測る道具、つまり前で説明した「尺度」だ。また、同じく私が師と仰ぐ別のトレーダーは、「全て、定義が重要だ」と言った。「定義」とは、基準を持つこと。すなわち、ここでは「定義」が「尺度」だ。

あなたは投資のシーンにおいて、適切な判断を下したいと、常に願っている。そのためには、知識や理論、経験の修得もさることながら、自らの「尺度」を持つことが必要だ。「定規」でも、「定義」でも、「ルール」でもいい。自分が価格の動きを判断するための「基準」を作るのだ。それは、作るというよりもむしろ選ぶ行為だ。早く自分の尺度を選び、価格の判断から迷いと不安定さを消そう!

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尺度と判断 への2件のコメント

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