松下誠の投資探求

損失を甘く見るな

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初めて投資を行う投資家は、希望に満ち溢れている。様々なメディアを通じて投資の魅力や可能性に興味を抱き、投資を始めるからだ。利益を夢見て投資を始める人はいても、損失に耐える覚悟を腹に決めて投資を始める人はいない。そして、いつか必ず損をする。

損失を甘く見てはいけない。なぜなら、私たちは損失を遭遇した際に、必ず「取り返そう」と思うからだ。よく考えてほしい。今、現に損をしたのだ。なぜ次の売買で取り返せるというのだろうか、その根拠はどこにあるだろうか。

100万円の資金で10万円を失ったとしよう。10万円という損失は、100万円の元本に対して10%だ。この時点で、この投資家の資金は90万円であり、投資資金90万円の投資家が、「10万円を必ず取り返そう」と思う。10万円の利益とは、90万円の資金に対して約12%だ(元本を取り返すためには11%では足りない)。元本の10%を失った投資家が、次の売買で元本の12%を取り返そうとしている。何かがおかしくはないだろうか。

損失を甘くみてはいけない。損失は、私たちの心に火をつける。不安と恐怖を呼び起こす。冷静さを失い、不安と恐怖に支配された状態で、損失を取り戻すことなどできない。損失を甘く見るな。損失に対する準備を行い、小さく、小さく、投資を始めるのだ。

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損失を甘く見るな への8件のコメント

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