松下誠の投資探求

[緊急レポート]なぜデイトレは失敗する確率が高いのか?

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こんにちは、松下 誠です。私はこれまで株式、FX、商品の投資家を合わせて、これまで3万人以上の投資家の方を、様々な形で直接指導してきました。そして、毎日多くの投資家の悩みや質問に答えています。その中で、多くの投資家が特にデイトレに関して根本的な問題に気づいていないことを危惧しますので、この緊急レポートをお届けします。

このレポートは、個人投資家が誤った認識と理解でデイトレを評価し、デイトレに臨んでいることに対する警鐘と啓蒙のレポートです。このレポートを熟読し、しっかりと理解した上で、本当にあなたがこれからもデイトレを選んでいくのかどうかを決めてください。

デイトレとは何か?

多くの個人投資家は、デイトレに対して、単にポジションの保有時間の短いトレードというイメージを持っています。しかし、これは真の意味のデイトレではありません。これは、短期トレードです。デイトレとは、オーバーナイトトレードと対比されるトレードであり、日中の時間でトレードを完結し、翌日にポジションを持ち越さないトレードのことなのです。つまり、どんな結果であろうと、夜眠りに就くときには全てのポジションを決済するのが、デイトレです。短期トレードの結果、損失に陥り損失を決済できずに翌日に持ち越すようなものはデイトレではありません。まずその点を誤解しないようにしてください。必ず全てのポジションを、夜眠りに就く前に決済するのがデイトレです。

デイトレを行う理由

デイトレを行う理由は、1つです。それは、夜眠っている間に起こりうる不慮のリスクを排除するためです。デイトレを行う理由は、これだけなのです。今の日本の個人投資家は、デイトレはリスクが小さいと思っていますが、ポジションサイズを大きくすればリスクは大きくなりますし、損切りをためらいオーバーナイトに至るようでは、そもそもデイトレをやっている意味がなく、その最大の目的や効果を利用できていません。デイトレを行う理由や目的は何か?本当に自分がそれを最大限に活かせるのを確認してから、デイトレを行うかどうかを考えるべきなのです。

デイトレではなく短期トレードを分解してみる

これまで書いたように、多くの日本の個人投資家が行っているのはデイトレではなく、短期トレードです。それでは、短期トレードが、オーバーナイトや中長期のスイングトレード、トレンドフォローと何が違うのかを確認していきましょう。実は、短期トレードも中長期トレードも、狙っているものは同じです。どちらのトレードも、逆張りで値動きの転換点で利益を上げるのか、順張り(トレンドフォロー)で値動きの継続点で利益を上げるのかのどちらかなのです。あなたは、短期トレードの方が、中長期トレードよりも有利だと思っていませんでしたか?それは、違います。両者の狙いは、どちらも同じです。両者の違いは、単にポジションの保有時間が長いか短いかの違いであり、短い方が不慮のケースが起こりにくいのでリスクが低いと考えられるのです。しかし、このリスクの大きさはポジションサイズである程度コントロールすることが可能です。

短期トレードの問題を考える

ここからは、デイトレという言葉を短期トレードに変えて、説明していきます。なぜなら多くの個人投資家が理解するデイトレは、真の意味のデイトレではなく、短期トレードだからです。短期トレードを、使うローソク足の時間軸によりいくつかに分類してみます。つまり、5分足を使うトレード、1時間足を使うトレード、4時間足を使うトレードです。

5分足とは、5分ごとに始値と終値が決定する足です。つまり5分足チャートを確認し、トレード行うためには5分ごとに必ず価格やチャートのチェックをする必要があります。1時間足は1時間に1回、4時間足は4時間に1回です。つまり短い時間軸のトレードは、それだけ時間を拘束されることになり、確認回数も多いのです。5分足は1時間足よりも12回多く、4時間足よりも48回多く、日足よりも288回多く確認する必要があります。分かりやすくいうと、日足のトレーダーが1回価格のチェックをする間に、5分足のトレーダーは288回の価格のチェックが必要なのです。あなたは、その覚悟で、5分足や1時間足のチャートを見ていたでしょうか。

次に短期トレードが特にチャンスが多く、利幅が大きいのかを考えてみます。確かに短い時間軸のチャートは、長い時間軸のチャートよりも短いトレンドやサイクルを形成し、あたかも何度も利益を上げるチャンスがあるように感じます。つまり、日足よりも5分足の方が、利益を上げる回数が多いと思えるわけです。しかし、これも間違いです。なぜ短期の足を見たからという理由だけで、長い時間軸の足よりも利益を上げるチャンスだけが増えるのでしょうか?ここに問題が隠れています。確かに短い時間軸のチャートには、利益を上げるチャンスが多く確認されます。そして、それは同じだけ損失の可能性も多くなっているのです。

なぜかは分かりませんが、個人投資家は短期トレードでチャンスだけが増えると錯覚します。先ほどの各足の時間の対比からすれば、日足のトレードチャンスに比べて、5分足のトレードチャンスは理論上288倍多いと考えられます(私見です)。それならば、損失の機会も288倍に増えるのです。短期のトレードにしたからといって、チャンスだけが増えるわけではなく、ピンチも同じように増えるのです。日足のトレーダーが1回利食いを行う間に、5分足のトレーダーは288回の利食いを行う可能性がありますが、同様に日足のトレーダーが1回損切りを行う間に、5分足のトレーダーは288回の損切りを行う可能性があるのです。あなたはそのことを理解していたでしょうか。あなたは、日足のトレーダーの288倍の損切りトレードに耐えられるでしょうか。そんなことも考えず、日足のトレーダーよりチャンスが多いということだけを見ていませんでしたか。そんな虫のいい話があるわけないではありませんか。

5分足のトレーダーは、日足のトレーダーの288倍の労力を使うからこそ、そのトレーダスタイルが自分のものとなり、そこに複利効果を効かせることができたときに、信じられないようなパフォーマンスを上げるのです。しかし、ほとんどの個人投資家はこのステージに上がることができません。なぜならこれまで書いてきたように考えが甘いからです。おいしいところだけに引き寄せられて、表裏一体であるリスクには目を向けず、虚構を追っているのです。いいですか、5分足のトレードは日足のトレードの288倍の労力と神経を使うものだと覚悟してください。1時間足は24倍、4時間足は6倍です。だからこそ、成功したときには大きい利益を得るのです。それを忘れずに、自分が何を引き換えにして、何を手に入れるのかをしっかり考えてください。

致命的な1つの問題点

最後に短期トレードの致命的な問題点について考えていきます。それは、コストの比重です。これを聞いて、すぐに何のことか分からなければ、短期トレードはすぐに止めてください。FX、株、商品先物取引には全てコストがかかります。FX会社は、「手数料ゼロ」をうたい文句にしますが、スプレッドというコストがゼロの会社などありません。最近では、スプレッド0.1pipsというように極限までの低スプレッド競争が繰り広げられており、短期トレーダーはできるだけ狭いスプレッドの会社で取引を行います。

しかし、今日このレポートで書いているのは、短期トレードと中長期トレードの比較です、他人や他社との比較ではありませ。あなたが、短期トレードを行おうとも、中長期トレードを行おうとも、スプレッドは同じです(株式や商品先物取引ではデイトレとオーバーナイトの手数料は異なるケースが一般的です)。短期トレードで上げる利益に対するコストの比率と、中長期トレードで上げる利益に対するコストの比率ではどちらがより高い(コスト高でトレーダーにとってはしんどい)でしょうか?答えは、短期トレードに決まっています。

これも先ほどからの論理でいえば、5分足のコストの比重は、日足のコストの比重に対して288倍です。1時間足は24倍、4時間足は6倍です。これは、単にコストだけに目を向けた比較ですが、誰が好き好んで、コストの高い取引を選ぶのでしょうか。短期トレードとは、コスト面で不利なことを承知で行うトレードなのです。それは例え、0.1pipsという極限のスプレッドになったとしても、比較という意味では不利なのです。あなたは敢えてコストの面で不利だと分かっていて、短期トレードを選びましたか?そこまで考えた上で、なお短期トレードを選んだのであれば、勝算があるのでしょう。ガンガン行ってください。しかし、その点を考えずして短期トレードを選んだのであれば、思慮が浅いといわざると得ません。どんな商売であれ、事業であれ、コストを低く抑えていくことは基本です。敢えて高いコストを選んで勝負をするのであれば、こだわりや勝算が必要なのです。あなたの中に、そのこだわりや勝算はあるのでしょうか。しっかり確認した上で、短期トレードで勝負してください。

私が感じる短期トレード熱

これまで8年間多くの人のトレードを見てきて、特に短期トレードを行う人に感じることは、必要以上にリスクを避けようとする心です。短期トレードだから、リスクが避けられるわけではないのです。事実、国内の短期トレーダーたちは、大きいロットで勝負し大きく利益を上げようとしており、この時点でリスクが大きくなっているのです。リスクとは、時間の長さと、ポジションの大きさで決まります。しかし、多くの個人投資家は時間だけのリスクに目を奪われていると思います。その状態でポジションサイズを大きくすれば、結局リスクを取っていくのです。その状態で、損切りをためらい、デイトレが破綻しオーバーナイトに移行すれば、生き残ることなどできません。リスクのコントロールは、正しく自分で行うものです。

短期トレーダーへのエール

ここまでデイトレ(短期トレード)の歪んだ理解や問題点に関して、警鐘と啓蒙の意味で解説してきました。間違っていただきたくないのは、私は短期トレードが嫌いなわけでもなく、否定しているわけでもありません。ただ単に間違った認識と理解のもとに臨むことを戒めているだけなのです。確かに短時間でトレードが終わり、スカッと利益を上げられれば、それに越したことはなく、気分も良く楽なものです。そのステージを正しい認識と理解のもとに目指して欲しいだけなのです。最後に短期トレーダーへのエール、私からのアドバイスを送ります。

短期トレーダーも、限られた時間の中で環境認識をしっかり行い、チャンスだけにトレードしてください。チャンスがなければ、トレードしないことです。私たちは機械ではありませんので、24時間張り付きでトレードすることはできません。自分が許された時間の中だけでしかトレードできない以上、チャンスがなければトレードをしない、というスタンスを貫きましょう。それが例え、1週間、1カ月続いたとしても、チャンスがなえればやらないというのが、真のトレーダーだと私は思います。

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